1「日銀総裁人事」
日銀総裁は財務省OB と日銀マンが交代で務めるのが慣行だった。今回は日銀マンの番だ。しかし本来なら日銀マンにとって垂涎の的の総裁職を受ける人物はいるのか?日銀の財務のひどさを熟知している日銀マン程、引き受けたくないだろう。
かって日銀理事から日債銀頭取に天下った東郷さんは日債銀粉飾事件に巻き込まれたが、彼は天下る際には日債銀の惨状を知らなかったと思う。
今回、日銀の惨状は内部の人であればあるほど熟知しているはず。私の人生の中で、これほど鉄火場が予想される公職はない。そんな仕事を日銀マンが引き受けるのか、が大注目。私の知る日銀マンは「雨宮さんが責任を取って引き受けざるを得ないだろう」と言う。ただし白装束を着て切腹覚悟で、だそうだ。日銀マンが次期総裁職を引き受けず、能天気な外部者がなったら、日銀の惨状は極限まで達していると考えるのが順当だろう。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-30/RPANLXDWRGG401?srnd=cojp-v2
2「FRBに逆らうな」
1年前は「中央銀行に逆らうな」と「インフレは1時的」というFRB の楽観主義に乗ることを至上命令とした市場が、今やFRBに反逆中。今の市場は自分の都合のいいようにしか解釈しない。最終的に市場はファンダメンタルズを反映し正しいところに落ち着くが、毎時、毎時正しいとは限らない。私はモルガン銀行時代、「逆張りのフジマキ」と言われていた。市場がファンダメンタルズに反し間違っていると思ったときに市場と逆のポジションを張った。時間的には8割の時間負けていたが最終的な年間利益額は、毎年、世界の儲け頭だった。
ところでブルムバーグ曰く「株価や債券相場の上昇はまさに物価圧力を高める」。今回の世界的インフレはお金のバラマキ過ぎだから、金を回収しないと、すぐ底値捜しが始まり資産価格が上昇を始める。これでは資産効果が収まらずインフレは簡単には収まらない。他国がお金を回収しているのに、国債市場でモンスターになってしまった日銀はお金の回収など未来永劫出来ない。回収すれば長期金利暴騰で自死だからだ。円安が止まらないと考える理由の一つ、日米金利差より強烈な円安要因。日銀は詰んでいる
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-30/RP9X9CDWX2PW01?srnd=cojp-v2
3「異次元緩和が、過度な財政支出を招いた」
令和国民会議(令和臨調)は30日、政府・日銀の共同声明に関する提言を発表した。例話臨調曰く「異次元緩和が、過度な財政支出や規制改革の遅れを招いたと指摘」。私が異次元緩和(=財政ファイナンス)開始時から「じり貧を脱しようとしてドカ貧を招く」と反対してきた予想通りの展開になってきた。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68038020R30C23A1MM8000/
4.「30兆円超富裕税に効果はない」
昨日発売の東洋経済「大増税時代の渡り方」に拙稿が載っています。これはアップしたウェブ版の一部です。ウェブページは
5.「日銀のバランスシートを見れば債務超過は簡単に分かる」
昨晩以下のリツイートが私のツイッターにきた。
「高橋さんのバランスシートの間違いを指摘するなら、正しいバランスシート作ってみてくださいよ。それがデマなら債務超過するって言ってるなら具体的な数値を出してくれないと説得力ゼロ。 20年外し続けた人の言ってることを真に受けてるのが盲目信者って言ってるんです」
以下のように返信した。
「何を理解力の乏しい幼稚な議論を。高橋さんが話しているのは、政府、又は統合政府のBS。単式簿記で作られた時価もよくわからない代物。私が債務超過の話をしてるのは日銀のBS。複式簿記で作られ、3、9月末に日銀が多くの数字を公表しているから外部人間でもすぐ債務超過か否か計算できる」
6「日銀債務超過の防衛ラインは長期金利0・5%」
昨晩以下のリツイートが私のツイッターにきた。
「まだ日銀は破綻したり、信用が無くなってハイパーインフレもありませんね。 当たり前ですけど。 確か貴方の主張は、長期金利が0.25%を超えたらハイパーでしたか? 完全にデタラメだと証明出来ました。笑」
以下のように返信した。
「フェークを流さない!貴兄は評価損と債務超過の区別がついていない。0.25%は保有国債に評価損発生レベル、0.5%が債務超過になる最終防衛ライン。保有国債に評価損が発生しても(0.25%)、株の評価益、引当金の積み立て会があるから債務超過(0.5%)にならない。今はまだ純資産」
7「外資系金融機関の日銀撤退は、なにを判断基準とするか?」
昨日、以下のリツイートが私のツイッターをいただいた。
「外資系金融機関の判断基準は、どのタイミングでの撤退が最も自社の資産を守れるかが全てに優先されると思っています」
以下のように返信した。
「その通りです。株主の利益を守るのが至上命題ですから」
8「自民党税調のメンバーになる人の資格」
昨日、以下のリツイートが私のツイッターに来た。
「西田昌司という議員は本当に財政のプロでしょうか?藤巻先生と真逆のことYou Tubeで言ってますが、自民党の経済の委員になってるみたいです。 この人の主張は信用できるものですか?」
以下のように返信した。
「西田さん、『税は財源でない』と主張するMMT 論者なのに『自民党税調』の幹事なんだから、何考えているのやら?税は財源ではないのなら、税調に首突っ込まなければいいのに、と私は思うけど」
9.「昨晩は飲み会」
昨日は某新聞社のインタビューを受けてから5時から井出画伯(元三井信託銀行ニューヨーク支店で現地職員として働いてくださっていた)の個展@銀座Sasai Fine artsを見に行った後、三井信託千葉支店OB .OGの飲み会@銀座ライオン、2時会でカラオケ。(撮影者 私)
※本コラムは、筆者の許可をとって掲載しております。
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