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「FOMC 会合議事要旨」「40数年前のFRB職員逮捕劇」他

1,「FOMC 会合議事要旨」

1月31日-2月1日に開いたFOMC の議事要旨が今朝4時頃発表されたが、参加者数人が0.5%の利上げが適切だと述べた。市場は当時ほぼ100%、0.25%上げを予想していた(予想通りになった)からそれなりのショックを与えたようだ。発表直後から米長期金利も再び上昇方向に転換し、下がりかけていたドル円も上昇し、東京クローズレベルまで戻した。この会合は衝撃的に強かった雇用統計、市場予想よりかなり強かったCPI ,PPI の前の会合だ。市場の楽観論に水をかけたことだろう。お金をばらまいた結果のインフレは、そう簡単には鎮静化しない。ボルカーショックの再来があるとみる。

2.「40数年前のFRB職員逮捕劇」

ボルカー時代、我々はマネーサプライの数字しか興味が無かった。エコノミストの仕事はそれを当てることに尽きた。2週間ごとの発表の際に、FRB の部屋からブラインドの羽を上下に操作し、外部者に教えたFRB職員が逮捕された。数秒前に数字が上か下を知って売りか買いかを決めれば大儲けできたからだ。それ程マネーサプライは当時、重要だった。

3「幸せな日観」

少し古い話になるが、2月4日には小泉和弘さん指揮の名古屋フィル@名古屋芸術劇場を聞いて夜帰京。翌日は横山幸夫氏のピアノコンサート@横浜みなとみらいを聞きに行った。。横山さんはショパンピアノコンクールに最年少で優勝した日本有数のピアニスト。横山さんのお母様からチケットを買わせていただいたので、超絶指使いが見える最高の席だった。近所の小料理のトイレに横山さんのポスターが張ってあり、家内がなぜ?と大将に聞いたところ、お母さまが、その店のおなじみさん、ということだった。そんな関係で最高のチケットが入手できた。コンサート当日、終演後にお母さまとご挨拶。主催者の方から、コロナ禍で楽屋にお連れできなくてすみませんと謝られたが、横山さんの素晴らしい演奏を聴けただけで大満足。幸せの2日間だった。

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4「経験もないド素人の意見を尊重する人が多いのかが不思議」

横山さんの超絶テクニックを見て、やはりプロは違うな~と思った。素人とは幼稚園生とノーベル賞学者ほどの差があると思った。横山さんは寝ても覚めても音楽づけだったからだろう。私も政治家の時の6年間を除けば、1980年から40年間「経済政策や金融政策がどうマーケットに影響を与えるか考え続け、その当たり、外れに職業人生をかけてきた。特に終身雇用制時代は、当たるか外れるかが家族を養えるか否かを決定していた。利益を上げられず首にならないようにオーソドックスな金融論を猛勉強してきた。その意味では、私も金融界のプロと言える。金融は実務の世界だ。それなのに、どうして金融に関して、経験もないド素人の意見を尊重する人が多いのかが不思議だ。

5,「拙稿①」

「みんかぶ」に昨日1本目のインタビュー記事がアップされました。

https://mag.minkabu.jp/premium-topic/13375/?membership=1

6,「拙稿②」

「みんかぶ」に本日 2本目のインタビュー記事がアップされます。

https://mag.minkabu.jp/money/13382/?membership=1

(藤巻健史 公式ホームページから引用 ※ご本人の許可をいただいています)

藤巻健史 公式ホームページ
https://www.fujimaki-japan.com/