1.「SVB問題は深刻化しない。インフレの方が大問題」「SVB 問題が深刻な問題にならないという理由」他
今、めちゃくちゃに忙しくてSVBの件について詳しく書く時間がないが、昨日「週刊ダイヤモンド」からのインタビューで詳しく述べた。結論はこの問題は深刻化しないということ。
理由など詳しくは来週か再来週号を読んでください。なお、昨晩のFRB の決定やパウエルの発言内容はそれに沿って昨日朝「週刊ダイヤモンド」に述べた予想どおりだった。
2.「SVB 問題が深刻な問題にならないという理由」
日本のマスコミやSNS を読んでいて誤解していると思うのは、突然、多くの米銀で、隠れていた保有債券の評価損が突然表面化するリスクがあると考えている点だ。(少なくても上場している)米国の金融機関は完全な時価会計だ。日本のように満期保有は簿価評価、売買目的債券は時価評価などという区別すらない。すべてが時価評価なのだ。保有債券だけでなくローンなどの資産サイドも、受け入れた預金などの負債サイドも、すべて時価会計で、毎日資産・負債両サイドが洗い替えされている。毎日、資産も負債も実現益または実現損として認識しているので、突然隠れていたされた損が表面化するということはない。今日の損拡大は昨日からの1日間の拡大にすぎない。経営陣はその数字を見ながらリスク管理をしている。経営陣や当局が知らないうちの評価損がたまっていて突然具現化するというのであれば、それは法律違反で、そんな米国金融機関がゴロゴロあるとは到底、私には思えない。
一方、時価会計が徹底されていない日本は違う。突然、期末になって評価損が表に出てきて、「あれこの会社、危ない」ということになりかねない。
3.「ショックと日本」
リーマンショックも、ブラックマンデイも、その他この40年間で起きた(私がディーラーとして経験してきた)あらゆるショックで、日本はいつも元凶ではないのに、世界でもっとも深刻な影響を受け、そこからの回復が最もなされず、悪影響が残る。しかも、いつも世界に後れ最後にショックが起こり、回復するのも最後なのだ。今回の「過剰緩和によるインフレほかの諸問題」の発生も、過去の事例と同様、世界最後に起こり最も影響が大で、最も回復しないことになると思っている。政府・日銀が市場を最後の最後まで押さえつけるから、ショックが最後に起こる。しかしその結果、おできが極限まで膨らみ巨大なショックとなる。政府・日銀が必死になって市場を押さえつけているのを見ているとその感を強く持つ。今回の結果は日銀崩壊と円の紙くず化。
今、めちゃくちゃに忙しくてSVBの件について詳しく書く時間がないが、昨日「週刊ダイヤモンド」からのインタビューで詳しく述べた。結論はこの問題は深刻化しないということ。
理由など詳しくは来週か再来週号を読んでください。なお、昨晩のFRB の決定やパウエルの発言内容はそれに沿って昨日朝「週刊ダイヤモンド」に述べた予想どおりだった。
2.「SVB 問題が深刻な問題にならないという理由」
日本のマスコミやSNS を読んでいて誤解していると思うのは、突然、多くの米銀で、隠れていた保有債券の評価損が突然表面化するリスクがあると考えている点だ。(少なくても上場している)米国の金融機関は完全な時価会計だ。日本のように満期保有は簿価評価、売買目的債券は時価評価などという区別すらない。すべてが時価評価なのだ。保有債券だけでなくローンなどの資産サイドも、受け入れた預金などの負債サイドも、すべて時価会計で、毎日資産・負債両サイドが洗い替えされている。毎日、資産も負債も実現益または実現損として認識しているので、突然隠れていたされた損が表面化するということはない。今日の損拡大は昨日からの1日間の拡大にすぎない。経営陣はその数字を見ながらリスク管理をしている。経営陣や当局が知らないうちの評価損がたまっていて突然具現化するというのであれば、それは法律違反で、そんな米国金融機関がゴロゴロあるとは到底、私には思えない。
一方、時価会計が徹底されていない日本は違う。突然、期末になって評価損が表に出てきて、「あれこの会社、危ない」ということになりかねない。
3.「ショックと日本」
リーマンショックも、ブラックマンデイも、その他この40年間で起きた(私がディーラーとして経験してきた)あらゆるショックで、日本はいつも元凶ではないのに、世界でもっとも深刻な影響を受け、そこからの回復が最もなされず、悪影響が残る。しかも、いつも世界に後れ最後にショックが起こり、回復するのも最後なのだ。今回の「過剰緩和によるインフレほかの諸問題」の発生も、過去の事例と同様、世界最後に起こり最も影響が大で、最も回復しないことになると思っている。政府・日銀が市場を最後の最後まで押さえつけるから、ショックが最後に起こる。しかしその結果、おできが極限まで膨らみ巨大なショックとなる。政府・日銀が必死になって市場を押さえつけているのを見ているとその感を強く持つ。今回の結果は日銀崩壊と円の紙くず化。
(藤巻健史 公式ホームページから引用 ※ご本人の許可をいただいています) 藤巻健史 公式ホームページ https://www.fujimaki-japan.com/