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不動産投資は必要な知識が多岐に渡るけど、必ずしも専門家になる必要はないって本当?

(写真=Jack Frog/Shutterstock.com)

不動産投資は、不動産を購入して賃貸にまわします。また、不動産を購入するときには金融機関から融資を受けることもあります。そのため、不動産投資をするときには色々な知識が必要になるのは事実です。しかし、すべてにおいてスペシャリストになるというよりは、各分野のスペシャリストを上手に活用する方が効率はよくなります。そこで今回は、不動産投資における「知識」とスペシャリストの活用について解説していきます。

不動産に投資するには建物、税金、融資など多岐に渡る知識が必要

不動産に投資するときには、以下のような知識が必要です。

・土地や建物に関する知識
・不動産所得税などの税金の知識
・アパートローンなど融資に関する知識

一棟アパート投資でも一室のマンション投資でも、エリア価値や建物価値を見極める必要があります。それには、土地の相場観や、建物のどこをチェックするべきかという知識が必要です。また、不動産からの家賃収入は不動産所得になるので、確定申告の際には税金の知識も必要です。さらに、ローンを借りて投資する場合には、不動産投資特有の「アパートローン」の知識が必要になります。このように、不動産投資するときには、多岐に渡る知識が必要になってくるのです。

必ずしもすべてに精通する専門家になる必要はない

ただし、上記の「土地・建物」「税金」「融資」など、すべてに精通するスペシャリストになる必要はありません。逆にいうと、すべての知識を得るのは非常に困難であるともいえます。たとえば、「土地の相場観」は一朝一夕で養われるものではありませんし、建物に関しては実際の業務経験がないと知識が付きにくいです。また、税金関係は「経費計上できるのか?」などのイレギュラーケースは税理士にしか分かりません。さらに、融資に関しては一度経験してみないと中々理解しにくいです。

スペシャリストと会話して理解する

このように、不動産投資には多岐に渡る知識が必要であり、その知識をスペシャリストレベルまで付けるのは不可能に近いです。そもそも、このような知識をスペシャリストレベルまで付ける必要はなく、各スペシャリストに上手く依頼することが重要です。そのため、各分野の知識については「広く浅く」程度で問題なく、大事なのは各分野のスペシャリストと会話して理解できるレベルになることです。

たとえば、土地の相場観はネットで調べることで周辺の賃料を知ることができます。それを築年数や広さごとに分けてチェックすれば、大まかではありますがそのエリアの相場が見えてきます。また、建物に関しては、投資物件の内覧を重ねるごとに段々と建築に関する知識が付いてきます。建築に関する知識が付いてくると、不動産投資において建物のどの部分をチェックすればいいか分かるようになってきます。

税金に関しても、書籍やネット検索である程度の知識は付きますし、融資も金融機関のホームページに概要が記載されています。このように、今ではたくさんの情報に自らリーチできますので、広く浅く知識を付けておくことによって、各分野のスペシャリストと会話し理解することができるのです。

各種スペシャリストを上手く活用することが重要

不動産投資で各分野のスペシャリストと話す上でイメージしておいてほしいのが、会社のマネージメントです。当然ながら、会社は経営者がすべてを行うわけではありません。モノを売るのは営業ですし、融資やキャッシュフロー管理は経理がやってくれます。不動産投資も会社のマネージメントのように、以下のように上手くスペシャリストを活用しましょう。

・土地建物について:仲介会社の営業マン
・税金について:税理士や税務署の担当者
・融資について:各金融機関の担当者

このように、各分野でブレーンを持っておき、先ほどいった「広く浅く得た知識」があれば、自らがスペシャリストになる必要はなくなるのです。そちらの方が効率はいいですし、空いた時間を物件選びなどに充てられるので、不動産投資の成功確率も高くなります。

不動産投資の知識は「広く」「浅く」

不動産投資をする際は、「建物」「税金」「融資」については広く浅く知識を持っておきましょう。そして、より詳しい情報や知識は、各分野のスペシャリストに頼ることが大切です。それが、効率のいい不動産投資につながっていきます。