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タワーマンション投資のメリット・デメリット

都心を中心に建設ラッシュが続いているタワーマンションは、果たして投資物件として見たときに良い案件なのでしょうか。

確かに、高層階からの眺望は良く、共有施設が充実しており、セキュリティ面もしっかりしています。タワーマンションによっては、駅直結というような物件もあり、利便性も優れています。

しかし都心を歩いてみると、十分と思えるほど建設されているのに、まだ工事中の新築タワーマンションも多く見つけられます。

投資先の選択肢のひとつとして、タワーマンションを考えたときに、気になるのがメリットやデメリットです。本記事では、様々な角度から考察していきます。

もしタワーマンションを所有したいと考えているならば、しっかりと情報を得てから投資を行うと成功の確率は高まります。

 

タワーマンションの特性を知る!今後も需要は見込める?!

 

まず、タワーマンションの特性を理解しておきましょう。
一般的にタワーマンション(高層マンション)は20階建て以上の縦に長いマンションを指します。高さで言うと60m以上のマンションになりますが、厳密な定義はされていません。

なぜ、タワーマンションは人気があるのでしょうか。
おそらく真っ先に思い浮かぶのが、高層階からの眺望や景観の良さです。そのため、30階以上のタワーマンションはとても人気があり、視界を遮る建物が、他のタワーマンションぐらいになってきます。40階も超えてくると同じ高さの建物も少なくなってくるため、大都会の夜景など感動すら覚えます。

その他、セキュリティ面も充実しており、エントランスのオートロックは当たり前、来客があったとしても、オートロックを解除したフロアのみ行けるなど、安全面もかなり高いと言えるでしょう。

その他、会議室やパーティルーム、スポーツジムやプールやフィットネス施設など、共用施設がとても充実している点も魅力です。

コンシェルジュサービスが付帯しているマンションもあり、各種サービスが受けられるため、生活の質をさらに高められます。

その他、エントランスや共用ラウンジが豪華であったり、高層階からのゴミ捨てに関しても、不便のないように設計されていたりと、高層階だからといって、生活に困ることは少ないです。

また、耐震性や耐久性は優れており、築年数が経過したとしても、一般的なマンションよりも長く住むことができるでしょう。

強いて言うなら外出する際には時間がかかることや携帯の電波が届きにくいなど不便な面もあります。

タワーマンションに住むということは、ひとつのステータスにも繋がるため、住みたいと思える人は今後も増えていくでしょう。

 

高層階と低層階でメインターゲットが違う?!

 

タワーマンションのことを知るために、階層によって利用者層も変わってきます。投資を考えるならば、考慮すべきポイントです。

子どものことを考えると、生活の利便性を高めていく必要があります。タワーマンションでなくても良いけれど、付帯しているサービスや施設は魅力的と考える人もいます。おおむね低層階はファミリー向けに作られていることが多いです。

逆に高層階は、独身者向けの傾向が強く、企業のオフィス利用や富裕層のセカンドハウスとして活用されることもあります。

投資する場合は、誰をターゲットにするかを考えながら投資戦略を立てていくと良いでしょう。

 

タワーマンション投資のメリット・デメリットまとめ

 

タワーマンションの特徴を理解したところで、実際に投資をする場合にメリットはあるのか。逆にデメリットとなる内容はどういった点なのかを考えていきましょう。

 

タワーマンション投資のメリット

タワーマンション投資のメリットとしては、築年数による家賃相場が下がりにくいという点が一番のメリットです。縦に伸ばしていく建設手法は、日本という地震大国でも十分に備えられるような設計になっています。そのため、通常よりも強い耐震性(免震や制振も含む)や耐久性を持っているため、長期的な視野で投資戦略を組むことができます。

タワーマンションに住む方は、支払い能力の高い方になることが多いです。そのため、貸す上で慎重に審査を行うため、家賃滞納といった事故は起こりにくいです。

また、資産価値が下がりにくいのもメリットといえます。投資を考える場合、数年後にトータルでどれくらいの利益が見込めるかがひとつの指標になります。インカムゲインとしての利回りは他のマンションと比べて低い(2~4%)と言われていますが、売却する際に価格が下がりにくいならば、税金面など様々なメリットが得られると考えられます。

 

タワーマンション投資のデメリット

タワーマンション投資のデメリットは、賃料の高さによる事故が起きた時のリスクの高さです。家賃滞納という事故でなかったとしても、空室が何ヶ月も続くようならば、他で収入を得ていたとしても逼迫します。

さらに、修繕費としての積立費用も高額になります。1ヶ月あたり2万円~2.5万円の積立てが必要になってきます。高級な建物であるからこそ、修繕費も高くなります。十分なサービスを得ていくためには、それ相応の備えが必要になってくるのです。

そして、投資するための資金も高額になりがちというのも、ある種のデメリットです。立地と階層、そして部屋の広さ(間取り)によって相場は変わってきます。

新築のタワーマンションにもなると、5,000万円~億を超えるような物件もあります。もちろん、地方に行けば安い物件とも巡り合えると思いますが、逆に入居者がつきにくいという面もでてきます。購入する場合は、ある程度の頭金が必要になります。

また中古のタワーマンションでも、3,000万~5,000万円とやや高額です。もちろん立地によっては、中古マンションの方が周辺の新築より高いということも起こってきます。

買う上でハードルが高いというのはデメリットと言えるかもしれません。

 

タワーマンション投資の利回りの低さはデメリット?!

 

タワーマンション投資を行う際に、利回りを指標にする方もいます。1億円のタワーマンションに対し、家賃収入が30万円だったと仮定します。年間利回りを計算してみると、3.6%になります。ローンの支払いや修繕費の積立て、税金などを計上していくと、2~3%程度になってしまいます。

そのため、タワーマンション投資の場合、インカムゲインは大きく期待しない方が良いかもしれません。とはいえ、家賃相場が高額であるため、色々と差し引いても十分な家賃収入になる可能性もあります。

そのため、単純な利回りはデメリットとはいい難いですが、できる限り考慮しながら投資を行うか決めましょう。

これから先、どんどんタワーマンションが増えるということは、家賃相場が下がる可能性も否めません。あらゆるリスクを考えながら、投資をしていくことが鍵になります。

購入する前に、細かく見るような癖をつけ、いい物件のみを購入していくことが良いでしょう。

 

まとめ

 

タワーマンション投資のメリットとデメリットをまとめました。高額な家賃相場から、ハイリスクの側面もあれば、資産価値が下がりにくいというメリットもあり、中長期保有してから、売却をしていく戦略も考えられます。

デメリットは、家賃相場が高いことから、空室などが目立つと経営状況がかなり逼迫されます。

タワーマンションだから、投資先として安全ということはありません。自分の目で確かめ、細かいところまで計算しながら、出口戦略(不動産の売却)も考えて投資すると良いでしょう。