「資産1億円」は、経営者であっても雇用されているビジネスパーソンであっても、憧れる資産額かもしれません。重要なのは、単に資産1億円ではなく「純資産1億円」を目指し、達成することです。江上治が新たに発足した “次世代リーダーを目指す若き経営者” を対象とした『1億円思考俱楽部』では、資産1億円をつくるためのマインドセットやポートフォリオについても解説していきます。本稿では、前編と後編に分けてその一部をご紹介します。
資産1億円をつくるために必要なマインドセット
資産1億円をつくるために必要なマインドセットや行動について、解説していきます。
まずは、以下のチェック項目を考えてみてください。
- 余裕資金が貯まる生活をしているかどうか(浪費ばかりしていないか)
- 貯めた余裕資金を、「継続して」運用しているかどうか
- 収入を増やす(入金力を高める)自己投資をしているかどうか
- これらを継続して実行しているかどうか(習慣化できているか)
資産1億円の達成を考えたとき、良くないのは、「年収が上がるにつれて、生活水準も上げてしまうこと」です。
高収入高支出の生活スタイルを経験してしまうと、生活水準を下げるのが難しくなります。特に、固定費が高い生活は要注意です。
大きな割合を占める住居費については、よく考えた方が良いでしょう。
そうは言っても、過酷な節約生活をするのはオススメしません。継続できないからです。
自分の収入に見合った生活をして、浪費を抑えるという基本を続けることが一番大切です。
お金を使うとき、「これは投資なのか、浪費なのか」を考えてみてください。
言い訳付きのお金の使い方は、すべて浪費です。基本的なマインドと、軸になる判断基準を持つことは、資産を築くうえでも重要です。
資産を増やすための行動は、突き詰めれば以下の4つだけですから、まずはシンプルに考えてみましょう。
- 貯蓄できる家計を作る
- 収入を増やす
- 支出を適正化する
- 運用で資産を増やす
資産形成で失敗しないためのゴールベースアプローチ
多くの人が資産運用に失敗する、あるいは途中で止めてしまう理由のひとつは、長期的な視点を持っていないからです。
資産形成するうえで知っておきたい言葉に、「ゴールベースアプローチ」があります。まずは何をゴールにするのか、その特定が重要です。
そして次に、シナリオ設定です。シナリオ設定は、期間を短期、中期、長期に分けて行います。
株が良いのか、保険なのか、不動産なのかという投資手段の選択は、本来はゴールの特定とシナリオ設定が終わってから行うものです。
ところが多くの人は、「どんな投資が良いか」という投資手段の選択から入ってしまいます。
ゴールが明確でないと、途中で気が変わったり欲にかられて売ってしまったりするものです。
ゴールが明確であれば、そういうこともなくなります。
また、ゴールがブレないようにしておくことも重要です。
ゴールを変更することはもちろんありますが、毎年変わるようでしたら問題です。
資産1億円を達成するための情報源
投資や資産運用に関心がある人には、「インターネットで情報を得ている」という人も多いでしょう。
かなり綿密に調べ、複数のサイトを見て比較するなど、相当な労力と時間をかけている人も少なくありません。
インターネット上には多くのポジショントーク的な情報が溢れており、その情報の精査やジャッジを個人でしなければいけませんから、それなりのリスクがあります。
基本的な資産運用の知識や情報はインターネットからでも得ることができますが、本当の富裕層は無料で得られるインターネットの情報には頼りません。
基本的に信用するのは、「人からの情報」です。
金融商品でも不動産でも事業でも、良い人と付き合っていれば、良い情報が舞い込んでくるわけです。
ただし、だれでも良いわけではありません。
ポジショントークせず、ゴールベースアプローチの観点を持ち、長期的かつ中立性がある人が、ここでいう「良い人」です。
新たに発足した『1億円思考倶楽部』は、そんな良い人が集まるコミュニティです。
(後編に続く…)
※本コラムは、筆者の許可をとって掲載しております。
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