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1億円思考江上治コラム~江上治が改めて伝えたいメッセージ#7

先行きの見えにくいVUCAの時代。改めて知っておきたいのが、物事の原理原則や普遍的な真理です。過去の偉人たちや数々の事業・会社を立ち上げ、成功させてきた創業経営者たちの言葉には、そんな原理原則と真理がたくさん含まれています。ベストセラー作家としての顔も持つ江上治の数々の著書のなかから、「江上治が改めて伝えたいメッセージ」として抜粋してお伝えします。

お金を作るのはお金ではなく「思考」

全世界のビリオネアのうち、62%が自分の力で成り上がった人たちだそうです。

つまり相続とか、もともと莫大な遺産や贈与もなく、一代で財を築いています。

よく「お金をつくるにはお金が必要だ」という人がいますが、このデータを見た場合、お金を作るのはお金ではなく「思考」であることが理解できるでしょう。

だからこそ、成功者は自己投資を惜しみません。

自己投資は安いものから高いものまでありますが、読書は安くて効果が高いことから、圧倒的に稼ぐ人はほぼ読書家であると言えるでしょう。

またメンターとなる人や一流と呼ばれる人から教えを乞う場合は、ここぞとお金を使います。しかし、ここでお金はあまり問題になりません。

あなたに知って欲しいのは、思考やアイディアに資金はいらない、ということ。

必要なのはビジョンと行動であるということです。

真実、物事の本質を見抜くこと

人間の尊い能力のひとつに、「知能」があります。

「情報・知識・知能」を明確に区別し、世の中に溢れる「情報」を選択的に破壊して「知識」を創造するのが「知能」の役割。

そして「アイディア」とは、この「知能」と密接に関係していて、アイディアが具現化されたものが「知能」と言えます。

問題を発見し、当事者意識をもって向き合えば、アイディアの力で多くのことは解決できるのです。

AIをはじめとしたテクノロジーに、アイディアを創出する力はまだありません。未知の問題を提示してくれることも、まだありません。

これからの時代、我々が遣るべきことは、知能を働かせ、アイディアを具現化して知識を創造することです。

それには、現状をはじめとした様々なことを知る。そして真実、物事の本質を見抜くこと。そこから問題を見つけてアイディアを出すこと。

練習のつもりで場数を踏んでいけば、あなたの知能を働かせるコツがつかめるはずです。

小さくても行動を起こすことで、変化のタネは撒かれていく

私はゲームに参加するなら、勝つ見込みのあるゲームを選びます。

予測不能な世の中においても自分でなるべくコントロールできるもので。

コロナ、政治、格差、災害、こういった自分のコントロールできないものに対して自分を正当化するのではなく、今の自分に何ができるか、ということに焦点を当てて動きます。

未曾有の不景気に、問題が増えるということは、それほど解決すべき問題も多いということ。

当然、難易度の高い問題を解決するほど高い収入を得るでしょう。

しかしそこばかりに囚われず、自分がコントロールできることで、解決に導くことができることは何だろうか?と考えてみて欲しい。

そして小さくても行動を起こすことで、変化のタネは撒かれていく。

変化を起こすには、自分の中に信念とリーダーシップをもって行動していくことです。

成功者たちは、口を出すだけはなく、行動で証明しています。

「変化をみたい」そう願うなら、自分がその変化になるのです。

小さくてもいい、自分がコントロールできる中で今何ができるのか、勝てる見込みのあるゲームは何か?考えてみてください。

お金は人間を反映し、人間のために使われる

お金がどこからやってくるか考えてみることで、どうすればお金を増やすことができるか?という疑問の回答が見えてきます。

お金はどこからやってくるのか?

それは銀行口座からでも、会社の在籍日数などからでもありません。

人から人を介してやってきます。

お金は人間を反映し、人間のために使われるからです。

世界的に有名な自己啓発作家の著者であるボブ・プロクターは、「お金は人を通してやってくる」と述べています。

あなたの給料は上司の承認を得て会社を通し、経理部門から銀行口座へ振り込まれています。

しかしその背景には、多くの顧客や取引先など人を介していることを忘れてはいけません。

お金が人から流れるときに、何に基づいてそれがされるかということ。

それは「信頼」です。

会社の看板という大きな信用の一部にあなたがいる。

また、個人の経営者などは、その人間性が「信頼」となりうる部分が大きい。

実績、スキル、能力、これらは仕事をする上で、大事なことであることは間違いありませんが、その根幹に「信頼」があってこそです。

 

※本コラムは、筆者の許可をとって掲載しております。
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