1968年創業の進和建設工業株式会社(大阪府堺市)が、世界的に活躍する建築家石田建太朗氏(イシダアーキテクツスタジオ)と日本初の高級犬小屋をリリースした。
進和建設工業株式会社の代表 西田芳明氏は大の愛犬家で秋田犬を飼っており、毎日会社へも連れている愛犬家ぶり。同社はマンション建設や高齢者施設の建設を得意とするが、これまでに世界的な庭師と組んで庭園付きの高級住宅や、無添加住宅なども手掛けてきている。西田芳明氏は「これまで日本では古くから犬と猫は家族として暮らしてきた文化がある。そして、少子化が進む中で、特に犬との関係がさらに近くなっていく上で、犬との暮らしの衣食住をもっと充実させたい。特に私はずっと建築をやってきたので、住環境をもっと快適にしてあげたい。」と語る。そして西田氏はこれまでに20ヶ国以上をまわり、様々な国・都市での暮らし方や建築物、様々なプロダクトを見てきた中で、イギリスやドイツ、アメリカ西海岸には立派なドッグハウス(犬小屋)、すごい規模や設備のものもあったそう。
「特に欧米では大型犬が多いことと、とにかく庭が広いというのもあり、富裕層向けのドッグハウスの充実はすごかった。建築物として立派なものも多かったし、未来を感じるものも多かったし、日本の戸建住宅レベルのものまであった。」と語ってくれた。
日本はとにかく土地が狭い。だからこそ犬小屋もコンパクトなものが多かった。しかしかながら、近年富裕層の間では、別荘地との二拠点生活や、都心から離れた場所でゆったり暮らすライフスタイルも定着しはじめてきている。そんな暮らしの中では「家族」である愛犬の住環境に関する意識や考え方も自ずと変わっていくことは必然なのかと今回のインタビューで感じた。