ホーム > 資産運用 > 国内不動産 > 「東電、3割値上げ申請へ。摘み眞近の日銀」「韓国中銀、日銀のテツ踏むな」「国債の60年償還ルールの延長は粉飾決算のさらなる強化にすぎない」他

「東電、3割値上げ申請へ。摘み眞近の日銀」「韓国中銀、日銀のテツ踏むな」「国債の60年償還ルールの延長は粉飾決算のさらなる強化にすぎない」他

1.「東電、3割値上げ申請へ。摘み眞近の日銀」

東電が、今夏から3割値上げをしそうだ。物価上昇はますますすさまじくなるだろう。昨日、黒田日銀総裁は「物価上昇は一時期だ」と述べたそうだが、まだ言い続けるのか?そして「最大規模の投入を行い、戦力の逐次投入はしない」といって始めたバズーカ砲の何倍もの強力バズーカを今後も打ち続け(=国債購=お金のバラマキ)インフレを更に強烈に加速し続けるつもりか?バズーカを打ち続ければ物価急騰で国民から怨嗟の声、一方、バズーカ打つのを辞めたら長期金利急騰で、日銀は巨大な債務超過、円の紙くず化。私が「逆説的だが、景気が良くなってインフレになれば、日銀がコントロールを失って日本はThe End」と言い続けてきた現実が近づいてきた。MMT 提唱者のケルトン教授から「MMTを実践している」と言われた日本の中央銀行の終焉が近づいているようだ。ブードゥ教論者と黒田日銀による人災である。白川前日銀総裁の「異次元緩和は出口を出てから評価が定まる」との退任演説を思い出す。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC206ZI0Q3A120C2000000/

2.「韓国中銀、日銀のテツ踏むな」

本日の日経新聞に載っていたウィリアム・ペセック氏の論考。「日銀が四半世紀近くゼロ金利を固定してきた日本ほど、このこと(=中央銀行の政府に対する恭順)があてはまる国はない。いま、日銀は追い詰められている。黒田東彦総裁は22年12月の政策変更により、日銀がほんの少しでも緩和を手控えるだけで市場がパニックを起こすことを学んだ」日銀は追い詰められているとの記述を外国人記者コメンテーターが書くようになってきた。日銀の現実に世界が気がくのもそう遠い話ではない

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD161BH0W3A110C2000000/

3「もうハチャメチャ金融政策/財政政策」

今、日銀がやっていることはオーソドックスな金融論を学び、それを実践をベースにマーケットに立ち向かってきた私に言わせると無茶苦茶だ。財政ファイナンスやってはいけない、株や長期国債など中央銀行は買ってはいけないなどのオーソドックスな金融論は全く無視されている。それに共通担保資金オペという愚策まで加わった。もうハチャメチャもいいところ。一方、国も先人の知恵である財政法4条、第5条を完全に無視しているうえについには「国債60年償還ルールの延長案」など出てきた。これまた滅茶苦茶もいいところ。私の結論が過激になるのも当然だ。オーソドックスな金融論や先人の知恵にリスペクトが必要だった。円のくず化で国民財産は国に没収されてはしまうが、4年ほどで日本はのどん底から立ち上がれると思っていた。日銀の崩壊だけで終わると思っていたのだ。しかしその場限りの延命策を繰出すのなら日銀の倒産が国をも巻き込み日本は立ち上がれなくなってしまう。

4,「国債の60年償還ルールの延長は粉飾決算のさらなる強化にすぎない」

以前テレビに出た時、女性経済評論家に「フジマキさんがそんなこと言ったって国債は60年間償還をしないのだから財政は大丈夫なのよ」と反論されて唖然としたことがある。こんな人が財政、金融を評論しているのか、と。

国会議員の時、何度か「国債の60年償還ルールは粉飾だ」と追及したことがある。単なる会計上の話、しかも粉飾決算だ。10年国債を発行すれば10年後に元本を返済しなければならない。返済しなければデフォルト(=財政破綻)だ、10年間だけ余裕資金を運用としたのに、60年後にしか元金が返ってこないのなら誰もそんな国債など買わない。満期が来た国債はその年の税収で返済する。税収が足りなければ、借換債を発行し、その発行で集めたお金で旧保有者に元金償還をする。現在、こんな低金利では誰も借換債を買ってくれないから日銀に買ってもらって、旧保有者への返済資金を調達している。その行為に関して会計上では毎年60分の一ずつ国債を償還経理をしましょうね、との話に過ぎない。たとえば偶然ある1年だけ税収不足となり、6000億円の10年国債を発行したとする(その他の年は財政均衡で国債の発行は不要とする)。10年後の満期には6000億円を返さねばならない。しかし会計上は毎年100億円ずつ60年間で返したことにする、という話にすぎない。10年後に税収にしろ新たな借金にしろ返済資金を集められなければデフォルトだ。会計上問題なくても資金繰り倒産である。

これは決算は黒字でもcash不足で黒字倒産する会社があるのと同じだ。cash flow と経理では「借入金元本」と「減価償却費」を入れるか入れないかの差があるから黒字倒産が起きうる。それと同じ。60年ル-ルを伸ばそうがデフォイル(財政破綻)のリスクは1ミリも変わらない。60年償還ルールは日本だけにあるルールだ、と自慢する人がいるが思い違いもはなはだしい。他国はこんな粉飾決算を行っていない、と言うことに過ぎない。

国会議員の時、「建設国債なら、橋や道路という資産が残るから(=耐久年数も法定減価償却年数も短いだろうが)まだ、それなりに60年償還の理由付けもつくが、今発行の大半は赤字国債だ。(例えば)今年の公務員への支払い給料が不足したからと言って赤字国債を発行した場合、それを60年で返済する経理は粉飾そのものだ」と追及したが、相変わらず、のらりくらりだった。もう他国では到底ならない粉飾決算までして名目上、つじつま合わせをするトンデモステージに日本財政はきている、

5,「超絶技法のバイオリニスト」

昨晩は、追っかけをしている小泉さんの指揮ではなかったが、神尾真由子さんのバイオリンの超絶技法を聞きたくなり神フィルのコンサート@オペラシティーへ。いや~、すさまじかった。感激! 古澤巌さんの「ひばり」よりすごかった。家内曰く「バイオリンには弾く、はじく、に加えて“たたく”もあるのね」まじかのチケット購入で2階バルコニー席しか買えなかったがコンサートマスターの石田さんの正面。表情が見えて面白かった。今日の石田さんは、タキシードの裏地も赤でなく、立ち上がってしまうような演奏もせず、おとなしかった。神尾真由子さんをリスペクトし、自分は目立たないようにしているのがよく分かった。TPO.大人。

(藤巻健史 公式ホームページから引用 ※ご本人の許可をいただいています)

藤巻健史 公式ホームページ
https://www.fujimaki-japan.com/