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語ってこそ分かる、ワインの魅力。 Vol.3  ボルドー5大シャトーの女王、マルゴー

ボルドー5大シャトーの女王、マルゴー。世界的に有名なシャトーがひしめくボルドー

いよいよ本場中の本場のワインを語りましょう。

うんちくを語ればより楽しく、より美味しく味わえるワインの世界。

その魅力をお伝えするこのシリーズの第一回はカリフォルニアのオーパスワン、そして第二回はシャンパーニュについてお届けしました。

思いのほかいろんな楽しいうんちくがあって、ワインの世界は面白いですよね!

さて、いよいよ第三回は本場中の本場、フランスはボルドーと行きましょう。

 

世界随一の銘醸地、ボルドーを知る

ボルドーの街の中心、ブルス広場。歴史的な建物の中心には有名な水鏡がある。

ジロンド川沿いのワイン街道には、有名なワイナリーが軒を連ねる 。

ワイン王国フランスでは、ワインの品質は政府により厳格に格付けされています。

産地やブドウの種類、栽培法、1ha当たりの収穫数や醸造法などで大きく4段階あり、その最上位のクラスがAOC(Appellation d’Origine Controlee アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ 原産地統制名称ワイン)です。

そしてフランス国内にたくさんあるワインの産地のうち、AOCのワインを醸造する上級のワイナリーが集中している2つの地方があります。

ご存知、ボルドーとブルゴーニュ地方です。とくにフランス西部の海に面したボルドー地方は温暖な気候と豊かな土壌に恵まれ、世界でも有数のワイン産地です。

ボルドーとは古いフランス語で川の畔という意味、エリアの中央を流れるジロンド川の畔には、世界的に有名なシャトーがひしめき合っています。

(ワインを生産する業者をワイナリーと言いますが、そのなかでも自分のブドウ畑を保有し、そのブドウだけを利用して独自のワインを醸造するワイナリーをシャトーと呼びます)

ボルドーが世界的なワインの産地になったのは豊かな自然だけでなく、もうひとつの理由があります。

それはイギリスとの関係です。

イギリスは中世よりボルドーのワインのお客様で、特に産業革命以降は大量の高級なワインをボルドーから買い付けました。

イギリスとフランスが戦争状態の時も、ボルドーからワインは密輸されたほどです。

ボルドーのワインの品質がここまで高いものになったことには、イギリスの存在は無視できません。

ボルドーワインの豊かなテイストを決めるブドウは?

マルゴーの畑のカベルネ・ソーヴィニオン。もうすぐ摘みごろです。

ボルドーワインと言えば赤(イギリスでは特別にクラレットといいます)ですが、そのために栽培されるブドウは主に、しっかりしたタンニンとカシスの香りのカベルネ・ソーヴィニオンとカベルネ・フラン、そしてソフトなタンニンで口当たりの良いメルローです。

これらをブレンドしてボルドーは出来上がりますが、カベルネを主体にしてしっかりした骨格で長期の熟成が必要なワインを造るのがメドックとオー・メドック、グラーヴ地区。メルローを主体にしたまろやかで熟成の早いワインを造るのがサンテミリオンやポムロールなどその他の地区です。

とくにオー・メドック地区にはボルド-を代表する歴史あるシャトーがたくさんあります。

一度は飲みたい究極のボルドー、5大シャトーとは・・・

温暖な気候と土壌で、最高のブドウが育つメドック地区。これはご存じ、ラ・トゥールのグラン・クリュ。

1855年のパリ万博を機にナポレオン三世は、ボルドーの最高の品質を保証すべく、とくに優秀な58のシャトーをGrand cru(グラン・クリュ、クリュとは畑の意味)と指定し、さらに1級から5級に格付けしました。

そのとき1級に輝いたのは以下の4つのシャトーで、これをPremier cru(プルミエ・クリュ)と言います。

Chateau Haut Brion (シャトー・オー・ブリヨン グラーヴ地区)

Chateau Lafite (シャトー・ラフィット オー・メドック地区)

Chateau Latour (シャトー・ラトゥール オー・メドック地区)

Chateau Margaux (シャトー・マルゴー オー・メドック地区)

その後1973年に1級に昇格したのが、

Chateau Mouton Rothchild (シャトー・ムートン・ロートシルト オー・メドック地区)

これらが一般にボルドーの5大シャトーと言われるワインです。

もちろんいずれも最高品質の赤。豊かな香り、しっかりした骨格、そして渋重なのにきめ細やかでなめらかな口当たり、、、どれも一生に一度は飲みたいパーフェクトな味です。

ボルドーワインの女王、シャトー・マルゴー

5大シャトーのなかでも、ひときわエレガンスなシャトー・マルゴー。これぞワインの女王です。

1200年の歴史を誇る、白亜のマルゴーのシャトー。

ぜひ一度は飲んでみたい5大シャトーのワインですが、どれが一番おすすめでしょうか。

ラトゥールやロートシルトは比較的日本でも目にするようです。ここはひとつシャトー・マルゴーをおすすめしたいと思います。

マルゴーは重くてタンニンがしっかりしたボルドーワインのなかでも、エレガントな香りとしなやかなタンニンの柔らかさから「ワインの女王」と言われています。

カベルネ・ソーヴィニオンが83%、メルローが20%にフランなどを加えて長期の熟成を経たマルゴーはふくよかな香りがして、その芳醇なテイストは限りなく優雅なひとときを過ごさせてくれます。

とはいえ決して線が細いわけではありません。やはりグラン・ヴァンならではの長期熟成が必要で、新樽に詰められたマルゴーは、飲みごろを迎えるのに10~30年の熟成期間が必要なのです。

そんなエレガンスさの中に強さを秘めたマルゴーは「ベルベットの手袋のなかの鋼鉄のこぶし」とも評されています。だから抜栓して少し時間を置く、もしくはデカンタージュするのはお約束です。

数々のエピソードに彩られたマルゴーの歴史

ヘミングウェイもたびたび訪れた、マルゴーのワインセラー

マルゴーの歴史は長く、古くは12世紀の文献にその名が現れます。

その後、一時はイギリスの所有になるなど紆余曲折を経ていますが、世界に名を轟かせたのは18世紀半ば。

ルイ15世の愛妾デュ・バリー夫人が宮廷で愛飲したことがきっかけでした。

1855年には上記のとおり1級シャトー、グラン・ヴァンとなり、その名を不動のものにしました。

歴史上、マルゴーを愛した有名人は数多く、経済学者のエンゲルスやノーベル賞作家のヘミングウェイなど枚挙にいとまはありません。

とくにヘミングウェイはマルゴーのシャトーをたびたび訪れ、自分の孫娘にもマルゴー(マーゴ・ヘミングウェイ、有名なハリウッド女優)と命名したほどです。

ちょっとお高いマルゴーですが・・・

さて、そんな歴史とうんちく、魅力に満ちたシャトー・マルゴー、これは飲むしかないでしょう。

お値段は?

品質のさらなる向上を目指し、近年所有する約260haのうち94haにブドウ畑を絞って生産されているマルゴー。

その少ない生産数からお値段は5大シャトーのなかでもトップクラス。

ビンテージにもよりますが、1本10万円は下りません。日常で楽しむには少しお高いですね。

しかしあきらめるのはまだ早い。

すこしお安いけどグラン・ヴァンのマルゴーに負けないほど美味しい2nd.のマルゴーがあります。

パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーです。

これなら3万円前後、買えますね。しかもこのセカンドは、近年生産量を絞ったマルゴーのおかげで、余った上質なブドウをたくさん使っているので、非常に品質がアップしています。

ぜひ下記のTOKUOKAさんの通販などを利用して、お取り寄せしてください。

そして 新たにリリースされた、特別のお手頃マルゴー

見逃せないお手頃な3rd. マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー

さらにさらに、ワイン好きには絶対聞き逃せないうれしいニュースがあります。

ものすごくお得なマルゴーがあるんです。3rd.の美味しいマルゴーです。

マルゴーでは1997年から3rd.のワインを生産していました。

しかしこれは消費者には売らず、バルクで他のワイナリーにミックス用に渡されていました。

ところが2009年、あまりにもテイストが良いワインが出来たので、バルクでは売らずに15か月も大樽で熟成。ボトル詰めして売り出されました。

これがシャトー・マルゴーの正式の3rd.ワイン、マルゴー・デュ・シャトー・マルゴーの誕生です。

このワインの生産は希少量のため、シャトー・マルゴーと直接取引のある限られた販売者でしか扱えません。

下記のTOKUOKAでも取扱いがあるので、めぐり合わせが良ければ、手に入れる事が出来るかもしれません。

そして、ボルドー5大シャトー随一、ワインの女王の豊かな香りとエレガンスな味をご家庭でお楽しみください。

もちろん上記のうんちくが、さらに奥深いテロワールでご家族を包み込むのは言うまでもありません。

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○ボン ルパ 心斎橋店

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○TOKUOKA WINE & GOURMET GALLERY GINZA

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