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住みたい街ランキングで再考すべき不動産選び

自分で住む物件を探す上でも、また不動産投資という観点からも、多くの人から支持されている街の物件を研究するというのは非常に重要なことです。

住むという意味では、アクセスが便利である・子育てがしやすい・様々な娯楽があるといった点で、みていくことが出来ます。また、不動産投資という観点からは、やはり需要があるとしてみていくことが出来るでしょう。

需要がある街の物件であれば、当然空室率も低く、また土地や不動産の価値も下がりにくいという傾向があるためです。今回は、住みたい街ランキングを利用して、今需要がある街、そして今後需要が出てくると予想される街についてみていきます。ぜひ参考にしてみてください。

 

住みたい街ランキング2018について

住みたい街ランキングとは、リクルート社が運営している不動産・住宅サイトSUUMOが毎年公開しているランキングで、基本的にアンケート調査の形で多くの人から意見を聞いています。そのため、このランキングの変動は、そのまま近年の5年程度の住宅需要を示しているとして、特に投資家筋では注目されているのです。

それでは、2018年における順位を見ていきましょう。

まず、1位に上がったのはなんと「横浜」です。
関東の住みたい街と聞いて、山手線の中といった都内有数の地域を押しのけて「横浜」がトップに上がるというのは驚く人も多いのではないでしょうか。
「横浜」の魅力は、なんといっても便利であること、そして横浜駅から徒歩15分圏内に多くの住宅地が存在することなどが挙げられます。地域そのものも生活しやすいうえに、東京都内へのアクセスも良好という点、そして「オシャレ」「洗練」いった街そのものが持っている魅力についての支持も強いものでした。
横浜周辺では、桜木町やみなとみらいといった街が、それぞれ27位、43位に上がっており、注目を受けているのがよくわかります。

続いて、2位は「恵比寿」です。
恵比寿は山手線の駅などを考えても交通利便性が非常に高い、そして何よりもおしゃれであるといった横浜と同じような魅力を挙げている人が多い中で、「飲食店」に魅力を感じている人も多い街でもあります。
日本を代表する有名レストランや海外のレストラン、そして高級ホテル系の飲食店も立ち並んでおり、外食しやすい街としても魅力が高い街です。

3位は、「吉祥寺」です。
東京都23区外だけで見ると、圧倒的な支持を得ている街です。中央線と井の頭線の2つの駅を持つという街としての利便性だけでなく、公園や緑地といった緑も豊富にあるという点も支持に繋がっています。
商店街も活気があり、また昔ながらの飲み屋街といった部分も残っているため、1つの街で多くの刺激を受けることが出来るでしょう。

 

住みたい街ランキング2018 穴場だと思う街ランキングについて

住みたい街ランキングの中には「穴場だと思う」という、少し変わったランキングがあります。
この「穴場だと思う」というのは、「交通の利便性や生活の利便性は高いのに、家賃や物件価格、あるいは生活物価が安いイメージがある」というものです。
つまり、「住んでみたら、思った以上に住みやすかった!(お得感)」の高い街といえるでしょう。こうした支持は、そのまま将来の住みたい街ランキングに影響を与えかねません。投資家という視点からも、ぜひ注目していきましょう。

1位として注目されたのが、「北千住」です。
確かに、古い商店街をうまく利用していく再開発計画は非常に好評であり、商店街とデパートが混在するという面白い街になっている北千住。しかも、古い商店街にもチェーン店や新しい個人店が立ち並ぶなど、活発な活動をしています。
駅としてはなんと6路線の乗り換えが可能で、東京の北にも南にも行きやすいという利便性の高い街です。実際、住みたい街ランキングでも総合23位にランクインしており、注目している人は多いといえるでしょう。

続いて2位に上がったのが「赤羽」です。
赤羽は埼玉県ですが、ベッドタウンとしては非常に優秀で、家賃が思ったよりも高くないという点が支持に繋がりました。駅としてもJRの5路線が活用可能であり、住みたい街ランキングでも総合19位と、北千住よりも高い支持を受けています。今後、更にファミリー向けの物件が増えていくと予想されており、需要が高まっていくかもしれません。

3位は「和光市」となっています。
和光市は、有楽町線と副都心線の始発駅となっており、渋谷方面にも非常に出やすいという点が支持を受けました。他にも東上線が利用できるため、アクセスは非常に良いといえるでしょう。家賃もリーズナブルで、ベッドタウンとしての支持が高い街になっています。

 

不動産選びでぜひ再考してほしい街を3つピックアップ!

住みたい街ランキングを確認してきましたが、果たして投資用不動産選びとして参考となるべき町はあるのでしょうか。ここでは注目すべき街として3つ挙げていきます。

まず、やはり注目すべきは「北千住」でしょう。
「穴場だと思うランキング」で堂々の1位となっており、街自体の魅力や不動産の魅力を伝えきれれば、間違いなく需要はあります。再開発計画もまだまだ進めていくことが決まっており、今後ますます利便性は増していくでしょう。
また、「北千住」では、築年数は古いものの、リノベーションをしっかりかけて、再び不動産の価値を蘇らせるといった試みが多くなされています。周辺環境に魅力がある分、少しぐらい不動産の価値は目をつぶってでも、北千住に住んでみたいと考える人は増えているといえるでしょう。

続いて注目してほしい街として、「大宮」と「浦和」をセットで挙げたいと思います。
住みたい街ランキングベスト3には入ってきませんでしたが、大宮が9位、浦和が10位と大健闘を見せています。しかも、このランキングは徐々に上がってきており、2~3年前のデータなどを見てみると、需要が高まっていることがより実感できるでしょう。ちなみに、2017年のデータでは、大宮が15位、浦和が19位となっています。

「大宮」も「浦和」も、再開発計画がどんどん進行しています。大宮では駅の西口に28階建ての商業施設と住居施設を併設したビルの建設が予定され、東口でも人の移動をスムーズにするような仕組みをうまく作っていく予定です。浦和では、商業施設の拡充を中心とした再開発計画が進行中で、2018年3月には駅ビルの「アトレ浦和」がオープンしました。2022年前後の完成をめどとして、多くの再開発計画が進行しています。
特に大宮駅では、今後北陸新幹線や上野東京ラインなどの開通が予定されているため、多くの人が移動のために利用することになるのは間違いありません。こうした人の動きの変化は、不動産価格に大きな影響を与えます。このように、「北千住」「大宮」「浦和」の3都市は、ここ5~10年で、需要がさらに増えていくことが期待できる街といえるのです。

 

まとめ

住みたい街ランキングから見えてくる今後の需要の変化から、「北千住」「大宮」「浦和」といった地域の不動産の価値について考えてみました。今回あげた3つの街は、仮に不動産を所有しなくても、その後どうなっていくかという情報や自分の投資に対する感性を確認するためにも、ぜひ注目してみてください。
不動産価格や不動産投資の成功や失敗は、まさにその街自体の魅力や需要に大きく影響を受けます。注目すべき街を早くからピックアップすることで、人よりも多くの利益を得ることが出来るのです。