ホーム > 資産運用 > 国内不動産 > 「日本金融学会に所属する人は、それなりに危機感をもっている」「急激なキャピタルフライトのリスクも静かに高まっている可能性も」他

「日本金融学会に所属する人は、それなりに危機感をもっている」「急激なキャピタルフライトのリスクも静かに高まっている可能性も」他

1.「日本金融学会に所属する人は、それなりに危機感をもっている」

2~3日前に私が所属している日本金融学会の会報「金融経済研究」2023年3月号が送られてきた。今回のパネルは「中央銀行パネル」。4つの論文は、すべて「日銀の出口戦略」に関してきびしい見方をしている。

金融経済研究

2「急激なキャピタルフライトのリスクも静かに高まっている可能性も:

金融学会所属の人たちの間では「日銀の出口政策」に対して非常に厳しい見方が多い。今回の「金融経済研究」掲載の論文の一つ、白塚重典氏(慶応義塾大学教授・元日本銀行金融研究所長)は言葉は優しく学術的ではあるが、要は普段私が警告している「ハイパーインフレのリスクが静かに高まっている可能性」を語っていると理解している「ではこの 永遠の0からの出口は展望できるのであろうか。 可能性として考えられるのは大規模な技術革新などにより潜在成長経路が押し上げられるという幸せな帰結か、 財政の持続可能性に対する信認が喪失し、短期間のうちに大規模な物価水準の調整が起こるという不幸な帰結のいずれかである。ただし、日銀によるイールドカーブコントロール政策の下、債券市場は長期金利上昇という形で財政規律の信認低下に対するシグナルを発する機能も失っている。こうした状況において為替市場が財政規律に対する最初のシグナルを発する可能性が考えられる」「しかしながら、部分的には、日本の財政規律に対する信認の低下を 映している可能性も考えられる。その場合は急激な資本逃避 (キャピタルフライト)のリスクも静かに高まっている可能性もある」

「規律付けメカニズムが欠如した状況が続くと、制御不可能な財政拡張を日本銀行がファイナンスして行く制御不可能なマネタイゼーションとなりかねない」「中央銀行の究極的な政策目標は、通貨に対する信認を確保し、経済の健全な発展の基礎を提供していくことであり、 そのために、物価の安定と金融システムの安定を整合的かつ持続的な形で追求して行くことが求められる」

金融経済研究①

3「仕事がはけてきた」

年初から処理が追い付かずどんどん溜まっていった仕事が、2月にプロジェクトを一つ片づけ、他のプロジェクトの一つもハワイで山を越え、帰国してから未処理事務が、予想したペースではないものの、急速に減り始めている。おかげでストレスも急速に減少している感じ。日本の累積赤字も減らことが不可欠。

4.「識者・小泉和弘さん」

16

余裕が少しできたので(できなくても出かけたが)、先週水曜日は、追いかけをしている小泉和弘さん指揮の名古屋フィルの東京特別講演@オペラシティー。

小泉さんは今回で音楽監督を退任され、名誉音楽監督に就任される。ベートーベン交響曲第1番ハ長調 作品21。交響曲第3ばmmホ町長作品55番「英雄」演奏後、拍手喝采(↓楽屋で)

小泉和弘さん

5「国会見学」

昨日は、元JPモルガン時代の同僚、通称モリモのお嬢さん、そしてクラスメート6人(横浜にある小学校のコンド4年生)たちと、その母親の皆さんが国会見学に来た。健太は統一地方選の公示日で応援に出ていたので、彼の部屋を借りて、私が皆さんを案内。子供たちは本会議場に入ったら感動していた様子。

36

6,「平済みの拙著」

もりもりとお母様方は国会見学の後、31日閉店の八重洲ブックセンターに寄った(最終日)とのこと。そこで私の本が平済みに置かれていたと、写真を送ってきてくれた。うれしかったし観劇深いけど、よく考えると、最終日まで、売れ残っていたということ?(苦笑い)

48

7「今後の為替、経済予想」

30日(木)はJP モルガンでご一緒した酒匂さんがレギュラー出演されているyou tubeのTrade×Tradeという番組にご招待されて20時から21時まで生出演。

27
(藤巻健史 公式ホームページから引用 ※ご本人の許可をいただいています)

藤巻健史 公式ホームページ
https://www.fujimaki-japan.com/