先行きの見えにくいVUCAの時代。
改めて知っておきたいのが、物事の原理原則や普遍的な真理です。
過去の偉人たちや数々の事業・会社を立ち上げ、成功させてきた創業経営者たちの言葉には、そんな原理原則と真理がたくさん含まれています。
ベストセラー作家としての顔も持つ江上治の数々の著書のなかから、「江上治が改めて伝えたいメッセージ」として抜粋してお伝えします。
人生とは確率論
人生において選択肢が多ければ多いほど、成功する確率は高まります。
要するに人生とは確率論です。
目的のはっきりしない勉強は何の役にも立ちません
語学や資格を身につけたからといって、必ずしもそれで稼げるわけではありません。
中国語を勉強しても、ビジネスやプライベートで使わない限り、語学学校や教材への不要な支払いだけがかさむという結果にもなりかねません。
風潮に流されて流行の資格や学歴を欲しがるなど、目的のはっきりしない勉強は何の役にも立ちません。
人生の残り時間を意識した「人生企画書シート」をつくる
私が部下やセミナーの参加者に勧めているのが、人生の残り時間を意識した「人生企画書シート」をつくることです。
自分にはあとどれくらいの時間が残されているのかを確認し、「死ぬ日」から逆算して自分が何をすべきかを考えてみるのです。
やるべきことの優先順位とデッドラインを決めて取り組まなくてはならない
残りの人生を時間単位で出してみると、もはや無駄に時間を費やせないという思いが強くなります。
何事もむやみに手を出すのではなく、やるべきことの優先順位とデッドライン(締め切り)を決めて取り組まなくてはならないことにも気づきます。
状況を見極めて方向転換する柔軟さが必要
継続と固執は違います。
継続することは大切ですが、自分の方向性が間違っていたり、やってきたことが失敗だったとしたら、その状況に固執するのは賢明ではありません。
冷静に状況を見極めて方向転換する柔軟さが必要です。目的意識がしっかりしていれば、「ここで損をしても方向転換すべきだ」という適切な判断ができるはずです。
使命感があれば、簡単に諦めることはありません
使命感に基づく仕事や勉強は、継続性や実現性において多大な威力を発揮します。
多少の失敗や挫折に遭ったとしても、「誰かのため」という使命感があれば、簡単に諦めることはありません。
また、周囲を巻き込んだり、協力を仰ぎたい場合にも、使命感に基づく仕事や勉強であれば理解も得やすいでしょう。
使命感があればこそ、ブレずにやるべきことに集中できるのです。
投資したお金と時間に対して、どれくらいの成果を生むことができたか
コストパフォーマンスとは、「投資したお金と時間に対して、どれくらいの成果を生むことができたか」という費用対効果です。
仕事であれ勉強であれ日常のあらゆる行動は数値化され、分析されることで、コストパフォーマンスの向上が図られていきます。
社会人はみな最初、同じスタートラインに立つ
稼ぐ人も、稼げない人も、社会人になったばかりのころは同じスタートラインに立ちます。
誰も始めから自分が何に向いているのか、自分の強みが何なのかを自覚しているわけではありません。
一人前にできることなど何ひとつない状態ですから、会社から与えられる仕事を愚直にやり続けるしかありません。
ところが、コツコツとやり続けていくと、いずれブレイクスルーする瞬間が訪れます。
仕事に関する知識や経験が積み重なるにつれ、仕事の勘所や面白さに気づいて、自分なりに工夫できるようになります。
周りから実績を評価されることで、自信にもつながります。
自分の強みを伸ばすための勉強に集中する
稼ぐ人は、勉強や資格は単なる手段であり、人生の仕事の目的に応じて選ぶものであることをわかっています。
自分は何のために勉強するのか、どのような人生を生きたいのかという目的や価値観を明確にしたうえで、自分の強みを伸ばすための勉強に集中するのです。
地道な継続の末にブレイクスルーを経験できるかどうか
どんなことでも、一流になるまでには最低でも10年は必要だといいます。
逆に言えば10年間コツコツと続ければ、誰でも一流になれる可能性があるということです。
地道な継続の末にブレイクスルーを経験できるかどうかが、稼ぐ人と稼げない人の分かれ目だといえるでしょう。
※本コラムは、筆者の許可をとって掲載しております。
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