不動産投資をする際には、物件の入居者を想定する必要があります。入居者を想定する際には、まず「オトコ目線」と「オンナ目線」を考えましょう。なぜなら、男性と女性では、住まいに対しての考え方が異なるからです。その考え方をきちんと理解することで、入居者に合った住まい選びをすることができれば、結果的に不動産投資の成功へとつながっていきます。
オトコとオンナの目線の違い
冒頭であげたように、住宅を選ぶ際に何を重視するかは、男性と女性で異なります。やはり、家にいる時間が長いかどうかや、家以外にもモノを選ぶ視点が根本的に異なるのが理由です。不動産投資をする際は、この目線によるニーズの違いを理解したほうがいいでしょう。
「オトコ目線」で住宅をみると、外観のデザインや、室内の見た目を重視する傾向があります。たとえば、タイル張りの外観であったり、フローリングや建具の色であったりと、パッと見た印象を重視する傾向があります。
一方、「オンナ目線」で住宅をみると、キッチンまわりや間取りなどの機能性や使い勝手を重視する傾向があります。たとえば、キッチンコンロの使い方や、収納の多さなどの「使い勝手」や、リビング・ダイニングからコミュニケーションが取りやすいか、という「機能性」などが例としてあげられます。
不動産投資はターゲットが大切
不動産投資を行う際には、「空室」という最も大きなリスクを回避するために、住宅にどのような人物が住むかという「ターゲット」選定が大切です。ターゲットを明確にすれば、その住宅に住む人物のニーズに合わせることができます。結果的に、空室という大きなリスクの回避につながります。
ターゲットの種別としては、具体的に前項で解説した「性別」を含め、以下に分類されます。
・ 性別
・ 年齢
・ ライフワークバランス
性別に関するニーズの違いは、前項で解説した通りの嗜好性があげられます。また、年齢によってもニーズは異なります。仮に、40代男性をターゲットにするのであれば、落ち着いた雰囲気の住宅を用意するといいでしょう。デザイナーズマンションのような革新的かつ、派手なデザインよりも、シンプルでシックなデザインの方が好まれる場合が多いです。
また、ライフワークバランスも考えなければいけません。たとえば、都心に近く「通勤利便性」が高いエリアで不動産投資をするとします。そのようなエリアで「女性」がターゲットだとすると、キャリアウーマンが多いのではないでしょうか。掃除のしやすいIHキッチンなどのニーズが多いでしょう。このように、性別以外の要素も考えて住宅選びをすることが重要になります。
原状回復やリフォーム
現在、すでに住宅を取得して不動産投資をしている方は、原状回復工事やリフォームをすることもあると思います。原状回復とリフォームはほとんど同じ意味で、どちらも新築時の状態まで戻す工事のことをいいます。そんな「原状回復」や「リフォーム」をするときも、新築時の状態に戻すだけではなく、前項で解説したような、ニーズに合わせた工事を実施するという方法もあります。
過去の入居者から、ニーズを分析することを忘れないようにしましょう。たとえば、物件の見学者が「20代女性」が多かったとします。そのような状況であれば、20代女性が重視するであろう「防犯性」などを高めるリフォームをすると、よりニーズに合った住まいにすることができます。
このように、原状回復やリフォームをする際にも、その家に住む入居者を想像することが大切です。その「想像した入居者」のニーズを高めるリフォームをすることで、空室リスクを下げ、不動産投資の成功へ近づけることができるでしょう。
ターゲットを明確にすることで不動産投資を成功に導く
冒頭で述べた「オトコ目線」や「オンナ目線」のように、不動産投資をするときにはターゲットを明確にすることが重要です。単純に住みやすい間取りやハイグレードな仕様・設備だけでなく、その部屋に住む人達の、ニーズに合った物件選びをすることが大切です。
【オススメ記事】
・経営者ならおさえておきたい資金調達のポイント
・知らないと損!事業承継は事前準備で8割が決まる!?不動産を活用したお得な事業承継とは!?
・保有資産を経営視点で最適化!経営者のCRE戦略とは?
・企業家と不動産投資の相性が実はとても良い理由
・第三者への事業承継を考えるなら必ず確認!不動産を活用した企業価値向上施策とは?