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知っていますか?「アパートローン」と「プロパーローン」の違いとは

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(写真=Vaclav Volrab/Shutterstock.com)

不動産投資を行う際には、アパートローンやプロパーローンという融資を受けて、不動産を取得することが多いです。ただ、この二つのローンは、一般的に知られている住宅ローンとは根本的に異なります。
そのため、不動産投資を行う際には、アパートローンやプロパーローンについて詳しく知っておくことが重要になります。そこで今回は、この二つのローンについて詳しく解説します。

「アパートローン」とは

アパートローンとは、個人の不動産投資家向けにパッケージ化されたローン商品のことです。最も馴染みのある「住宅ローン」は入居用不動産への融資である一方で、「アパートローン」は投資用不動産への融資になります。言い換えると、自分が入居しない投資用不動産の融資に、住宅ローンを利用することはできないということです。投資用不動産は、アパートローンとプロパーローンを利用することになります。

アパートローンを活用した不動産投資は住宅ローンを利用した自己使用のための不動産購入とは違い、その不動産から賃料収入が得られます。そのため、借入者の「年齢」や「年収」などの借入者情報だけでなく、その不動産が「どれだけ収益を得られるか?」という観点からも審査されます。その点はアパートローンの最大の特徴であり、住宅ローンとの大きな違いになります。

「プロパーローン」とは

プロパーローンとは、不動産投資に限らず一般的な事業融資のことをいいます。プロパーローンは「事業性融資」とも呼ばれ、主に法人や個人事業主が利用するローンになります。

たとえば、法人が設備投資するときの融資であったり、運転資金に利用する融資であったりのための融資ということです。不動産投資に関しては、収益用不動産を保有するという「事業に対しての融資」、という意味合いで捉えるとわかりやすいと思います。

それぞれの特徴・メリット・デメリットの説明

最後に、アパートローンとプロパーローンのメリット・デメリット、および特徴を解説します。

アパートローンのメリット・デメリット

【メリット】
・ 審査基準がわかりやすい
・ 審査期間が短い
・ 手続きが定型化されている

【デメリット】
・ 融資限度額が低め

まず、住宅ローンと同じく、審査基準がわかりやすいです。たとえば、「年齢」や「借入期間」「返済比率」「不動産の収益性の基準」など、住宅ローンほどではありませんが、プロパーローンよりは金融機関によってある程度審査基準が決まっています。

また、審査期間もプロパーローンよりは短く、手続きも定型化されていてわかりやすいです。ただ、融資限度額は低めの設定となっています。金利は、金融機関によって異なり、借入者によっても多少違いはあります。

プロパーローンのメリット・デメリット

【メリット】
・ 審査期間や手続きは借入者による
・ 保証会社を通さないため保証料不要

【デメリット】
・ 審査基準がわかりにくい
・ 審査期間が長い

プロパーローンで不動産を取得する場合、審査の基準はその借入者によります。また、返済状況が思わしくなかったり、経営している会社状況が悪かったりすれば、審査は厳しくなります。

プロパーローンは、借入者によって融資の条件が違うので、アパートローンとは根本的に異なるローンになります。

アパートローンとプロパーローンは違う

上述したように、アパートローンとプロパーローンは根本的に特徴が異なります。不動産投資を行う際には、どのような融資を受けて、不動産を取得するべきなのかしっかりと判断しましょう。

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