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メタンハイドレートが地方都市を活性させるかも!?

Methane
(写真=Mopic/Shutterstock.com)

現在、日本を含む世界各国でメタンハイドレートと呼ばれる、新エネルギーが大きな注目を浴びています。石油や天然ガスなどのエネルギーが徐々に枯渇していくなか、今後はメタンハイドレートが代替エネルギーとして利用されていくことが期待されています。

また、メタンハイドレートは、日本海沿岸に大量に埋蔵されていることがわかっているため、日本の地方都市の経済によい影響を与える可能性もあります。

日本に眠るメタンハイドレート

日本は長い間、資源がない国と言われてきました。実際、発電燃料である石油や天然ガス、ウラン、プルトニウムなどの大部分は海外からの輸入に頼り、日本の外交政策にも大きな影響を与えることから、しばしば議題にあがってきました。

過去に二度のオイルショックを経験していることからも、資源が無い国というのは、輸出国の状況によって経済的混乱が起こりやすいことがわかります。

ところが、最近の研究で新たなエネルギー源としてメタンハイドレートが注目され、それも日本近海の海底に大量に埋蔵していることがわかっています。その埋蔵量は天然ガスに換算すると日本で消費する量の90~100年分とも言われており、まだ開発段階ではあるものの、今後の進展次第では日本は一転してエネルギー大国と呼ばれる可能性もあります。

採掘されていない理由

日本政府は2001年あたりからメタンハイドレートに注目し、国主導で技術開発を進めていますが、安定した採掘にはまだ時間がかかると言われています。理由として、メタンハイドレートは海底深くに眠っており、安易に抽出してしまうと海底地盤が不安定になる可能性や、メタンハイドレートそのものが不安定な物質であり高い技術力が必要な点があげられます。

また、気体や液体であれば採掘は簡単ですが、メタンハイドレートは固体で存在しています。採掘したあと地上まで送るのにもコストがかかるため、利益が出るよう低コストで採取できる技術を開発する必要があります。さらに資源は一般的に、採掘するために消費したエネルギー量よりも採掘したエネルギー量が多くなければなりません。この点についても今後の技術開発の進歩にゆだねられているといえます。

メタンハイドレートは、世界各地の沿岸に点々と分布されていると予測されていますが、特に日本海沿岸はメタンハイドレートの埋蔵量が多いと言われています。現在のところ、メタンハイドレートは海底深くに眠っていることもあり安定した採掘が困難ですが、技術開発が進んでいけば今後はメタンハイドレートが一般的に供給される可能性があります。

日本経済への影響

メタンハイドレートによる日本経済への影響は、少ないものではありません。メタンハイドレートが採掘されるようになれば、日本海沿岸からの交通網の開発が行われる可能性が高く、国は優先的に企業が採掘しやすい環境を整えるでしょう。

現在では政府主導で開発が進められていますが、いずれは民間主導となり、日本経済への影響はさらに大きくなることでしょう。景気が上昇することで自然と不動産価格も上昇する可能性があります。

また、メタンハイドレートを採掘するためには工場を建設する必要がありますが、日本海側の一部の地域に人気が集まり、不動産価格に大きく影響を与える可能性があります。投資家は経済の流れに常にアンテナを張っていなければなりません。メタンハイドレートが、日本経済に及ぼす影響についても注目する必要があると言えます。

今後の日本

日本政府がメタンハイドレートを新たなエネルギー源として注目したのが、2001年頃で、実は既に15年以上にわたって開発が行われてきました。正確なメタンハイドレートの埋蔵量は、予測よりさらに多いとされており、今後の日本はエネルギーバブルに突入する可能性も無いとは言えません。

安定した採掘が実現した際には、金沢や富山などの日本海沿いの地域が発展していく可能性があります。

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